天火明(アメノホアカリ)「日本神話の世界」

天火明アメノホアカリ

天火明1
神格
太陽神、農業神
祀られている神社
真清田神社(愛知県一宮市真清田)
篭神社(京都府宮津市大垣)
飛騨一宮水無神社(岐阜県大野郡宮村)
天照神社(兵庫県竜野市竜野町)
天火明2
神徳
子孫繁栄、家内安全、開運厄除け、五穀豊穣、諸病平癒
別称
天火明神(アメノホアカリノカミ)、火明命(ホアカリノミコト)、天照神、天照玉神、天照国照彦火神命(アマテルクニテルヒコホアカリノミコト)、天照御魂神(アマテルミタマノカミ)
系譜
アメノオシホミミの子(オオナムチの子とも)
詳細
天火明(アメノホアカリ)は太陽神とされていますが、日本神話において太陽神といえばまずアマテラスが思い出されると思います。アメノホアカリはアマテラスが信仰されるようになる前に各地の有力氏族が独自の神を信仰していた時代の太陽神のひとつだと考えられています。
その辺りの詳細についてはハッキリとはしていませんが、アメノホアカリを祖神として信仰していたのは古代の日本において中部地方に勢力を誇っていた尾張氏だとされています。

アメノホアカリはアマテラスと同じ太陽神でありながら荒々しい気性の暴力的な神とされ、そのような性質はアマテラスと同じ三貴子の一柱であるスサノオを彷彿とさせます。
アメノホアカリの性格をあらわす具体的なエピソードとして次のようなものがあります。
昔、オオナムチ神(「播磨風土記」では父神とされています)が息子であるアメノホアカリを連れて旅をしていた時、息子の剛直な性格に耐えかねて騙して置き去りにしようとします。
オオナムチの言葉を信じて水汲みに行ったアメノホアカリはオオナムチの姿はなく、乗るはずだった船が出ていってしまっている事に気づきます。
自分が騙された事を知ったアメノホアカリは大いに激怒し、もの凄い風と波を起こしてオオナムチの乗った船を破壊して沈没させてしまいます。
このエピソードからはアメノホアカリは激しい性格と凄まじい霊力を持った神だという事が分かります。
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