大山祇(オオヤマヅミ)「日本神話の世界」

大山祇オオヤマヅミ

大山祇1
神格
山の神、海の神、酒造の祖神、武神、軍神
祀られている神社
大山祇神社(愛媛県越智郡大三島町宮浦)
大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市大山)
梅宮大社(京都市右京区梅津フケノ川町)
岩木山神社(青森県中津軽群岩木町百沢)
出羽三山神社・湯殿山神社(山形県東田川郡朝日村)
富士六所浅間神社(静岡県富士市浅間本町)
三嶋大社(静岡県三島市大宮町)
丹生川上神社・上社(奈良県吉野郡川上村)
大山祇2
神徳
農産・山林・鉱山業の守護、漁業・航海守護、商工業の発展、商売繁盛、試験合格、家庭平安、安産、厄除けなど
別称
大山祇神(オオヤマヅミノカミ)、大山津見神、大山積神、和多志大神(わだしのおおかみ)、酒解神(さけとけのかみ)
系譜
イザナギ、イザナミの子
詳細
日本において山の神は大変、重要な神として古代から崇められてきた存在でしたが、その山の神の中でも代表的な存在であり総元締として知られているのが大山祇(オオヤマヅミ)です。

オオヤマヅミは山の神でありながら農業、漁業、鉱業、商工業、酒造、軍事など様々な神として崇められており、中でも海の神としての側面は全国的に広く知られ、大山祇神社のある瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島は水運通行の要衝として古くから瀬戸内海を拠点とする水軍を中心に崇敬されていました。
特に戦国時代以降は海の神、武神、軍神として多くの武士の信仰を集め、大山祇神社の宝物館には国宝、重要文化財級の鎧兜の七割が集まっていると言われています。

オオヤマヅミはニニギと結婚した美人のコノハナサクヤヒメの父親としても有名ですが、コノハナサクヤヒメがヒコホホデキを産んだ時にお祝いとしてオオヤマヅミは狭奈田(さなだ)の米でアメノタムケ酒を作り、天地の神々に振る舞ったとされ、これが日本で最初に作られた酒であった事からオオヤマヅミは酒造の祖神としても祀られるようになりました。
スポンサーリンク