衣通姫(ソトオリヒメ)「日本神話の世界」

衣通姫ソトオリヒメ

衣通姫1
神格
和歌の神
祀られている神社
玉津島神社(和歌山市和歌の浦)
境の明神(福島県白河市明神)
衣通姫2
神徳
和歌・技芸上達
別称
玉津島明神(たまつしまみょうじん)、明光浦霊(めいこううらのれい)
系譜
忍坂大中姫(おしさかのおおなかつひめ)の子?
詳細
衣通姫(ソトオリヒメ)は日本の長い歴史の中でも有数の美しさを持った女性として伝えられており、その名は肌の色艶が衣を通して光輝くようであるという容姿の美しさをあらわしたものであると言われています。
また、ソトオリヒメは見た目が美しいだけでなく、豊かな知性を備えた女性であったとされ、中でも和歌の才能については広く知られており、和歌の道を志す人々からは守護神として崇敬されてきました。
現在でも柿本人麻呂、山部赤人と並んでソトオリヒメは和歌三神の一柱として数えられています。

「日本書紀」の中に出てくるソトオリヒメは皇后の妹という身でありながら、天皇の寵愛を受け、皇后である姉に嫉妬されて自由に会う事ができなくなり、抑制された恋い慕う心を和歌に詠んで伝えたと言われています。
また、「古事記」においては同母兄である木梨軽太子(きなしのかるのたいし)と愛し合っていたが当時は同母兄妹姦はタブーとされていた為、罪に問われて追放されてしまいます。
このようなエピソードは恋に情熱的で自由な思考を持ったソトオリヒメの姿を現在に伝えています。
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