天津彦根(アマツヒコネ)「日本神話の世界」

天津彦根アマツヒコネ

天津彦根
神格
海の神、風の神、日の神
祀られている神社
多度大社(三重県桑名郡多度町多度)
神徳
農業、漁業、産業開発、祈雨、風・水・火除け、金属工業の守護
別称
天津彦根神(アマツヒコネノカミ)、天津日子根命、北伊勢大神(多度神)
系譜
アマテラスの第三子、アメノマヒトツの親
詳細
天津彦根(アマツヒコネ)は多度大社の祭神で風の神(台風の神)であり、雨乞いの神としても知られています。また、その本来の姿は一つ目の龍神であるとも言われています。

アマツヒコネは多くの氏族の祖神としても祀られており、その出生は神話の中でアマテラスとスサノオが誓約(うけひ)を行った際にアマテラスから受け取った玉をスサノオが噛み砕いた後に噴き出した息から生まれたとされ、そのスサノオの息から一緒に生まれた五柱の神の中では三番目の神だと記されています。

一説によるとアマツヒコネを祖神としている氏族は関東から近畿までの広い範囲におよんでいるという事から、各地の氏族が信奉している土着の神が集合体となって形成された神こそがアマツヒコネではないかとも言われています。
多度大社の伝承の中には太古の昔、多度大社の背後にある多度山には一つ目の竜が住んでいたという話も残っており、その伝承から「アマツヒコネ=一つ目の龍神」という話ができたと考えられています。
のちにその一つ目の竜を祀ったのが多度大社の始まりだと言われており、創建は雄略天皇の時代(西暦456~479年)であったと伝えられています。
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