天目一箇(アメノマヒトツ)「日本神話の世界」

天目一箇アメノマヒトツ

天目一箇1
神格
山の神、火の神、金工の神、鍛冶の神
祀られている神社
天目一神社(兵庫県多可郡田野村)
鞴神社(大阪市天王寺区)
多度大社内の一目連社(三重県桑名市多度町)
天目一神社(徳島県板野郡上板町高瀬)
竹田神社(滋賀県蒲生郡蒲生町)
金屋子神社(島根県飯石郡吉田町)など
天目一箇2
神徳
農業、漁業、金属工業、眼病守護
別称
天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)、天久欺麻比止都命(アメノクシマヒトツノミコト)、天之麻比止都禰命(アメノマヒトツネノミコト)、鍛人天津麻羅神(カヌチアマツマラノカミ)
系譜
アマツヒコネの子
詳細
天目一箇(アメノマヒトツ)は名前があらわす通り、日本の「一つ目小僧」などの妖怪やギリシャ神話の「サイクロップス」と同じように目がひとつしかない神です。また、アメノマヒトツと一つ目の妖怪は一つ目という共通点があるだけでなく一つ目の妖怪はアメノヒトツが神聖さを失った姿ではないかとも言われています。

アメノヒトツはアマテラスを岩屋の外へとおびき出す有名な天岩戸の話においては、鍛冶の神らしく祭りに使用する刀剣類や斧、および鉄製の大きな鈴などを作ったと言われています。
また、ニニギが地上を治める為に地上に降り立った天孫降臨の際にはニニギに付き従う神の一柱として地上に降り立って鍛冶の祖神となり、現在では金属工業全般の守護神として広く信仰されるようになりました。

尚、理由はハッキリしていませんが、世界的に見ても前述したギリシャ神話のサイクロップスやアイルランドのバロールなど一つ目の神は鍛冶に関係している事が多いようです。
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