天之御影(アメノミカゲ)「日本神話の世界」

天之御影アメノミカゲ

天之御影1
神格
鍛冶の神、刀工の神、武神
祀られている神社
御上神社(滋賀県野洲町三上)
国懸神宮(和歌山市秋月)
額田神社(三重県桑名市額田)
天之御影2
神徳
家内安全、開運招福、災難除け、鍛冶・鋳物業の守護
別称
天之御影神(アメノミカゲノカミ)
系譜
アマテラスの孫
詳細
天之御影(アメノミカゲ)は日本における鍛冶の祖神とされている神であり、滋賀県の野洲町三上にある御上神社では周辺の人々の生活を守護する地主神としても祀られていました。

滋賀県周辺の古墳の出土品からは銅鐸や刀剣などが見つかっている事から、古来より近江には鍛冶の技術が根付いていたようで、中世以降は刀鍛冶として発展し、その後、鉄砲が戦争に用いられるようになってからは鉄砲の生産地としても広く知られるようになりました。
このように鍛冶仕事が盛んな地域であったからこそ、アメノミカゲの鍛冶の神としての霊力は強まり、武器を多く生産するようになった中世以降は武神としても崇められるようになります。
アメノミカゲを信仰した御上神社の寄進者の中には木曽義仲、源頼朝、足利尊氏、豊臣秀吉などそうそうたる人物が名を連ねており、優れた刀を生み出す鍛冶の神は自らの軍を勝利に導くと信じられていたようです。

また、アメノミカゲの子はオオイガツと言い、こちらの神も刀鍛冶の守護神として崇敬されており、祖父のアマツヒコネは鍛冶に必要不可欠な火に関係するなど、アメノミカゲは親子三代に渡って鍛冶とは切っても切れない深い関係にありました。
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