石凝姥(イシコリドメ)「日本神話の世界」

石凝姥イシコリドメ

石凝姥1
神格
金属加工の神、鍛冶の神
祀られている神社
鞴神社(大阪市天王寺区生玉町)
中山神社(岡山県津山市一宮)
鏡作神社(奈良県磯城郡田原本町)
日前国懸神社(和歌山市秋月)
石凝姥2
神徳
鉄鋼・金物業守護、産業開発
別称
石凝姥神(イシコリドメノカミ)、稚日霎命
系譜
アメノメカドの子
詳細
石凝姥(イシコリドメ)は三種の神器のひとつとして知られている「八咫鏡(やたのかがみ)」を作った神で、金属加工の神として崇められています。また、この神は女神ですが多くの場合、老婆の姿で描かれています。

前述した八咫鏡は元々、天の岩戸の話でアマテラスを洞窟から誘い出す際に作られたとされ、イシコリドメ自身も天岩戸の前に集った神の一柱だとされています。
また、イシコリドメは八咫鏡以外にも天香久山で取れた金を使って日矛(立派な矛)を作ったという記録も残っています。(この日矛は武器ではなく祭具であったと考えられています。)

イシコリドメは金工の祖先神としてかなり古くから信仰されていたようで、八咫鏡と日矛は両方とも鉄ではなく青銅で作られたとされている事からも時代をうかがい知る事ができます。

尚、上記の写真は鞴(ふいご)神社のものでフイゴとは鍛冶の際に用いる火起こしの道具であり、イシコリドメは同じく鍛冶の神として知られるアメノマヒトツや火の神カグツチと共に祀られています。
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