猿田彦(サルタヒコ)「日本神話の世界」

猿田彦サルタヒコ

猿田彦1
神格
導きの神、交通の神、伊勢の地主神
祀られている神社
椿大神社(三重県鈴鹿市山本町)
白髪神社(滋賀県高島郡高島町鴨川)
平野神社(滋賀県大津市松本上町)
巻堀神社(岩手県岩手郡玉山村巻堀)
高山稲荷神社(青森県西津軽郡車力村)
志和稲荷神社(岩手県紫波郡紫波町)
椋神社(埼玉県秩父郡吉田町)
都波岐・奈加羅神社(三重県鈴鹿市一宮町)
二見興玉神社(三重県度会郡二見町)
猿田彦神社(三重県伊勢市宇治浦田町)
伏見稲荷神社(京都市伏見区深草藪之内町)
大麻比古神社(徳島県鳴門市大麻町)
祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市古枝)など
猿田彦2
神徳
交通安全、縁結び、延命長寿、厄除け、商売繁盛、殖産興業
別称
猿田毘古神、猿田彦大神
系譜
不明
詳細
猿田彦(サルタヒコ)は日本神話に出てくる神の中でも容貌が非常にユニークである事で知られ、その姿は鼻の長さは七咫(約126cm)、身長は七尺(約210cm)、口と尻は明るく光っていて、目は八咫鏡のように丸く大きくてホウズキのように照り輝いていると記されています。
また、サルタヒコは天狗の原型とも呼ばれており、特徴にも共通点が多く、後世に描かれた長い鼻と赤い顔を持った絵は正に天狗そのものだと言われています。

サルタヒコと言えば、ニニギが地上に舞い降りる際に天の八衢(あめのはちまた)まで迎えに出向き、道案内をしたエピソードが最も有名で、最初にニニギの一行と出会った際にはサルタヒコはその異様な姿から怪しまれてしまいます。
警戒したニニギは様子を見る為に同行していたアメノウズメにサルタヒコの目的を訪ねさせると「天孫が天降りをされるときいたので、道案内の為にここまで参りました」とサルタヒコはこたえます。
これを聞いたニニギは警戒心を緩め、サルタヒコは一行を日向の高千穂の峰まで先導する事となります。
以来、サルタヒコは導きの神、交通安全の神として祀られるようになり、倭姫(やまとひめ)がアマテラスを祀る地を探して諸国を巡っていた際にはサルタヒコの子孫であるオオタが五十鈴川の上流を道案内したと伝えられています。

ニニギ一行を道案内した後にサルタヒコは故郷である伊勢国に帰りますが、そこにあらわれたのがニニギに命じられて訪ねて来たアメノウズメで、二人はのちに結婚し、伊勢国にある五十鈴川のほとりに居を構えたとされています。
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