武内宿禰(タケノウチノスクネ)「日本神話の世界」

武内宿禰タケノウチノスクネ

武内宿禰1
神格
長寿の神、宰相の神
祀られている神社
宇倍神社(鳥取県岩美郡国府町宮下)
高良大社(福岡県久留米市御井町)
高麗神社(埼玉県入間郡日高町)
平塚八幡宮(神奈川県平塚市浅間町)
気比神宮(福井県敦賀市曙町)
岩清水八幡宮の末社(京都市八幡市八幡高坊)
住吉神社(山口県下関市一の宮住吉)
若松恵比寿神社(福岡県北九州市若松区浜松)
徳井神社(愛媛県東与市吉田)
新田神社(鹿児島県川内市宮内町)など
武内宿禰2
神徳
延命長寿、立身出世、商売繁盛、子育て、試験合格、勝負必勝、武運長久、厄除け
別称
武内宿根(タケノウチノスクネ)、御食津大神(みけつのおおかみ)、高良玉垂神(こうらたまたれのかみ)
系譜
孝元天皇の孫
詳細
武内宿禰(タケノウチノスクネ)は「古事記」によると景行天皇、成務天皇、仲哀天皇、応神天皇、仁徳天皇と天皇家五代に渡って仕え、大きな功績を遺したとされる伝説的な存在であり、記録によると360歳まで生きたと伝えられています。非常に長寿であった事でから延命長寿の神様としても古くから親しまれてきました。

タケノウチノスクネは「日本初の宰相」とも言われており、頭脳明晰な文官のイメージがありますが「日本書紀」に登場するタケノウチノスクネは神功皇后が神田の溝を掘る際に邪魔になった大岩を祈る事によって雷を呼び寄せて岩を打ち砕いたなど超人的も力を発揮しています。

タケノウチノスクネは福岡県久留米市にある高良大社で祀られている高良玉垂神(こうらたまたれのかみ)と同一であると考えられており、その理由は八幡神(応神天皇)の第一の隋神であるとされている事や、神功皇后が新羅に遠征し海上で戦った際にコウラタマタレノカミが潮の干満を操る玉を海に投げ入れて勝利をもたらしたとする記述などが両天皇に最も近い所にいたコウラタマタレノカミ=タケノウチノスクネとする大きな要因となっており、現在では通説となっています。

尚、タケノウチノスクネは紙幣(日本銀行券)に肖像画がのせられていた事もあり、上記の1枚目の画像はその紙幣に描かれていたものです。
スポンサーリンク