玉祖(タマノオヤ)「日本神話の世界」

玉祖タマノオヤ

玉祖1
神格
玉作りの神
祀られている神社
玉祖神社(山口県防府市右田大崎)
玉祖神社(大阪府八尾市神立)
玉諸神社(山梨県塩山氏竹森)
石作玉作神社(滋賀県伊香郡木之本町)
石作湯神社(島根県八束郡玉湯町)
玉祖2
神徳
カメラ、レンズ、メガネ、宝石などの業種守護
別称
天明玉命(あめのあかるたまみこと)、羽明玉命(はのあかるたまのみこと)、櫛明玉神(くしあかるたまのかみ)
系譜
不明
詳細
玉祖(タマノオヤ)は三種の神器のひとつとして知られる八尺瓊勾玉(やさかのにのまがたま)を作った神として知られ、現在では玉作りの神として玉祖神社で祀られています。

タマノオヤが作った八尺瓊勾玉とは元々はアマテラスが天岩戸に隠れてしまった際にアマテラスを慰撫する為の最後として作られたもので、太玉串(ふとたまぐし)に飾られて捧げられたとされています。
それがのちにニニギの天孫降臨の際にアマテラスから草薙剣、八咫鏡とともに授けられ、地上の統治権を象徴する三種の神器のひとつとなりました。
また、タマノオヤは天孫降臨に随伴した神としても知られており、日向(宮崎県)に降ったあとは周防国(山口県)へと向かい、現在、玉祖神社のある地に住みついて中国地方の広い範囲を統治したという話も伝えられています。

尚、平安時代の初期に成立した「古語拾遺(ごごしゅうい)」の中では出雲の国の玉作りの祖神として櫛明玉神(くしあかるたまのかみ)の名で記されています。
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